地金の魅力 プラチナとは?

地金の魅力 プラチナ レデッサンドゥデュー

 

第三回目となるジュエリーの基礎知識講座

今回はプラチナの魅力に迫ってみたいと思います。

 

プラチナとは白金書きますが、ホワイトゴールドとは違います。白い光沢、銀色の金属で古くから大変希少価値のあるものです。宝飾品に使われる以外では、触媒としての使用も多くあり、耐久性に優れた貴金属なのです。
プラチナがなぜ高いのか?金よりもさらに希少性の高い貴金属であるからです。
6000年間の中で産出された金の総量は約15万トン。それに対してプラチナの総生産量は、有史以来4,500トン。1/30程となり、金以上に大変希少性の高い貴金属であると言えますね。

 
プラチナは宝飾品として使用されているイメージがあると思いますが、実は全体の半分以上は自動車の触媒をはじめ、ガラス、電気、石油精製などの工業用から、医療分野まで幅広く使われている、現在に欠かせない貴金属です。
どうして幅広く使われる事になるのか?それは触媒作用、高い融点、科学的にも安定した貴金属であるために使用されているのです。

 
プラチナを宝飾品に使用する場合は、Pt900又はPt850の打刻がなされていると思います。それは純プラチナに対して90%又は85%のプラチナの割合であることを意味します。銀色だからといってプラチナであるとは限りませんから、ジュエリーの場合は刻印をしっかり見て頂くとよいと思います。

 
では残りの10%又は15%は何なのでしょうか。18金イエローゴールドや18金ホワイトゴールドと同じように割金を使用して強度を増してからジュエリーになります。

 
その割金とはパラジウムが割金として使用されています。そのままでも地金としては高価な物ではありますが、硬度を出すために、より耐久性を持たせた上で、長期に渡ってご使用頂くために必要な工程となります。

 
また、質量も大きく違ってきます。例えば同じ形の物と比較した場合、18金イエローゴールド1.0gに対してプラチナ900は約1.18gになります。元々プラチナの地金の価格が高い上、質量も大きくなりますのでより高額になる、という事が頷けますね。
プラチナは白金と呼ばれるように白い(銀色)の貴金属です。これは時間が経つとともに失われていくものではなく、最初のままの色を保つことが出来ます。

 
ホワイトゴールドと見栄えとして大きく変わるところになります。
また、18金イエローゴールドは純金に対して75%であり、純プラチナに対しては90%、又は85%。これはアレルギーの方でもより安心して身に着けて頂ける事を意味します。
18金でもアレルギーを起こす方でもプラチナは大丈夫、というのはパラジウムやその他の割金に使用される金属によってアレルギーを引き起こす要因と考えられますので、より純度の高いものの方が安心、というわけです。

もちろん、個人差がございますので、プラチナでもやっぱり。。。という方も中にはいらっしゃるかもしれませんから、アレルギーチェックをされてからのご着用をお薦め致します。

 

ブライダルジュエリーにプラチナが選ばれる意味
純白、純真の意味を表す白と、変わらぬ愛を表すためのプラチナ。
白さは変わらぬもの、二人の愛は永遠に続いていく、などの意味があるためにプラチナが昔から選ばれています。

それ以外の面から見ると、より綺麗なダイヤモンドを留めるのには白い土台が必要です。ブライダルジュエリーに使用されることの多い0.2ct、0.3ct、0.5ct等のダイヤを一番綺麗に見せるために最適な貴金属はプラチナなのです。

写真を撮るとき等、着ている服の色が反射されて違う色に見えたりしますよね。それと同じ意味合いで、白いダイヤには、白い貴金属を、という事になります。
ホワイトゴールドも素敵な貴金属ではありますが、時にメンテナンスも必要になります。
(ロジウムコーティングをかけ直したくなる可能性がある、という事です。そのままの地金の色がお好きな方もいらっしゃると思いますし、ホワイトゴールドの良さもありますが、ここではよりプラチナの魅力に迫る、という意味で書いています。)
美しいダイヤをより長く美しく見せる為にはプラチナが非常に有効なのです。

とはいえ、最近は日常にイエローゴールドを身につけるのに、結婚指輪だけ白いのは少し考えてしまいます。。プラチナでなければならないのですか?というご質問も多く見受けられます。

 
親世代(現在65~90代)の結婚指輪といえばプラチナ、というのが日本では通説ですね。これは先にも書きました純白、純真の意味の他に、大変希少性のある貴金属であるために、万が一僕の身に何かあったら、これを使って欲しい、という意味合いもあったようです。

 
ご自身のスタイルに合わせてセレクトしていただくのが一番だと思いますので、プラチナでなければならないということはありませんのでご安心ください。

 

そういう私もエンゲージリング、マリッジリングともに18金イエローゴールドです。婚約指輪はフルエタニティに一粒ダイヤですが、とても綺麗だと思いますし、結婚からしばらく経った今でもとても気に入って使っています。

 

次回はピンクゴールドについてお話します。

 

 

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